これは、わたしの失敗体験から(苦笑)
別居・離婚について話し合う中で、争点が移行していくのはよくあることです。
最初は「離婚する・しない」、その次は「子どもの親権」、そのまた次は「お金(財産分与や養育費など)」について。
「できるだけ払いたくない男」と「きっちり支払ってもらいたい女」の争いは、離婚にまつわる話としては良くある話ですね。
わたしの結婚生活の中では、元夫が家計管理をしていました。
「家計管理」といえば聞こえはいいのですが、要は「自分の働いたお金をできるだけ渡したくない」という一心で、元夫はわたしに家計を渡すことを拒否し続けていました。(モラハラ夫でしたから)
生活費を毎月決まった金額渡しておけば、元夫は安泰だったんでしょうね。
残りは自分が自由に使えますから。
わたしが月に渡される生活費の金額は10万円。そこから、子どもの貯蓄口座に1万円、家計の貯蓄として1万円を毎月貯金するように言いつけられていました。
となると、この残りの8万円で生活費をまかなわなくてはなりません。
電気代・水道代・ガス代(プロパンガス)はもちろんのこと、電話代、インターネット回線、スカパー代、NHKの受信料。
食費に子どもの衣服、子どものオムツ代、生活雑貨、わたしの携帯電話代、医療保険代・・・
プロパンガスが高いので、光熱水料だけで年間平均で月に3万円はかかります。
わたしの副業代も生活費にあてつつ、よくやっていたな~と思います。
一方で、元夫の毎月の給料がいくらだったのか知りませんでした。ボーナスも夏と冬に支給がありましたが、不明です。
「だいたいこのくらい」というざっくりとした金額しか知らず・・・源泉徴収票で年収だけは把握していましたね。
周りの友人に「元夫の収入や銀行口座・財産がいくらあるのか知らない・・・」という話をすると、かなり驚かれましたけれど。
そんな経験から、別居や離婚を切り出す前には事前に家庭の財産状況をしっかり調べておくべきだと断言します。
わたしは、元夫の保有している銀行口座の支店がわからず、後々大変困った事態に陥ったことがあります。
わたしと同じように、毎月定額の生活費を渡されている主婦の方でも、自分名義の口座と子ども名義の口座については把握していても、夫がどの銀行・支店に預金口座を持っているのか、完璧に把握していない場合も多いのではないでしょうか。
家計管理は妻がしている家庭にとっては、すべて妻が財産を掌握してるものです。
しかし、わたしの元夫のようなモラ夫は基本的に「自分以外の人間を信用しないケチな男」です。
別居・離婚を切り出した場合、「お金は一銭たりとも支払いたくない。たとえ子どもの養育費であっても」という思考に至ります。
そうなると、貯蓄や財産を隠す行動にでる可能も大いにあるのです。
財産の管理を妻が行っている場合でも、話し合いの途中でこじれてしまい、どこまでが財産分与としてわけるべきかが分からなくなってしまう可能性もあります。
どこの銀行にいくら貯蓄があるのか(銀行口座・支店ごと)、生命保険、会社の財形貯蓄、不動産・・
できれば、銀行口座の銀行名や支店名、残高がわかるようにコピーをとる。財形貯蓄は定期的に残高明細が届くことが多いですね。
どこの生命保険や医療保険に加入しているか、保険証券を確認する。
職場で財形貯蓄をしている場合は、どの金融機関なのか。不動産があるなら、名義や登記簿のコピーなど。
後々の話し合いを合理的に、かつ、有利に進めるためにも、離婚を切り出すその前に家庭の財産情報を確実に把握しておきましょう。
なお、あらかじめ貯蓄している現金を自分名義の口座に集めたりすることは、やめておきましょう。
お金の動きを調べられるとすぐばれてしまいますし、結局は財産分与で多くを失うことにもなります。
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